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Channel: お座敷都市開発
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動力台車中心ピン付近の問題点を修正…

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先日の試運転で脱線大破した原因の一つは、9V時代には無かった台車中心ピン周囲にある円弧状の突起だったようです。どうもコレがテクニックで作った振子装置と相性が良く無かったようで、他の台車よりも0.5プレート押し上げていたのです。当然、この部分の車体が浮き上がってしまい、編成にした時の姿勢も悪くなってしまいます。

3支点になるように作っていたのですが、突起のおかげで実際には1点しか作用しておらず、終始グラグラと不安定な状態で走っていたようです。…で、バッテリー重量等の悪条件が重なって脱線転覆〜落下→大破。

ハーネスの付け根に付いているのが、振子装置のリンクです。台車の回転を利用して車体の内側を押し、車体を傾斜させます。初期のクネクネアクスルを使っていた頃から比べると、随分と簡単なモノになりましたが、これで車内への張り出しが大幅に少なくなりました。ニューマチック用のパイプを使っているので、不慮の変位を吸収して脱線を防ぐ…というのは先代からの拘りポイントです。



どうやらこの中心ピン周囲にある円弧状の突起、システム系ブロックの穴空きプレートを使う事のみを想定しているようなので、動力台車部分の振子装置のアンカーは作り直さなければいけません。手前の黒一色の物が新型です。

動力台車は他の台車よりもホィールベースが1ポッチ長いので、ついでに、中心ピン位置が0.5ポッチ後退するようにして、動力台車の第一軸目を、反対側の先頭車(Mc3)と同じ位置になるように変更しておきました。スカートとの位置関係で、この方が動力台車のゴツさが目立たなくなります。

穴空きプレートを使うと浮き上がりも無くピッタリと納まります。…んがっ!装置自体の寸法が変わってしまったので車体への取付が出来なくなりましたよ。



芋蔓式に広がる修正箇所…車体側の補強を削って大きくなった振子装置用スペースを捻出します。一度、組み方の最適化を行ったつもりですが、まだ限界点は先にあったようです(笑)。何とかなるものですね。車体が薄皮一枚になっていくようで痛々しい。



PF用バッテリーと赤外線受信機も含めた納まりをチェック。屋根は4ポッチだけの接続なので…アレです、大人の強度です(笑)…問題無く走るのでいいのです。

修正版振子装置は、長さ方向には1ポッチ分大きくなってしまいましたが、幅は1ポッチ狭くなったので、振幅が大きくなっています。後ろ側の装置で今まで通りの振幅に制限が掛かるのですが、また想定外の問題が出て来そうでドキドキです…というか、もう面倒はイヤだなぁ。

国鉄591系(高速試験電車)プレ・ロールアウト

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床下機器を追加して、試運転を含む予定していた一通りのタスクが完了したので編成全体を公開です。…長かった(笑)。整備済みで運転出来る状態ですが、スノープロウや幕板の行先表示器等、細かいディティール追加は行う予定。

Mc3(高運転台)側から見るの図。連接車3輌編成に見えますが、個々に形式は与えられておらず、全部ひっくるめてクモハ591という大雑把な呼び方になっています。中間車がM2、反対側の平面顔の低運転台き先頭車がMc1となっていたようです。

床下機器は、一番最後のオマケ的なビルド…という認識だったのですが、一般的な黒よりも写真映りが良い事もあって予想以上の存在感。分かる範囲で作り込んでみましたが、元々床下バカな事もあって、コレがなかなか楽しい。先頭車で客室窓1個分短くアレンジしているので、全部を取付けるスペースはありませんが、カタチに特徴がある物を優先して、単純な箱型の物を省略しながら全体バランスを調整しました。



Mc1(低運転台)側より。Mc1の進行方向右サイドの床下機器は一番資料が少なかったので、ちょっとアヤしいかも。作業頓挫の原因にもなっていた新灰色のPF用動力台車は、タイミング良く某○ジラさん(レゴパーツショップ)に入荷していたので助かりました。

Mc1にはパンタグラフが無いのでメンテナンス性が良いだろう…という理由で、動力台車、受信機、バッテリーボックスと、全ての動力機器を搭載しています。ハーネスが干渉する関係で、車端部に動力台車を配置しましたが、編成自体が短い事も手伝って、推進運転でも浮き上がり等の問題は発生していません。

…取り敢えず完成のようなものになりましたが、そこは試験車。試験は始まったばかりなのかも知れません。かなり試行錯誤したつもりですが、納得出来る回答に至っていない所や、気になる所も多々あります。振子車輌というのが想像していたよりも奥深く、模型としても楽しい物だったので、引き続き改良やデータ取りなど、実車同様に活用していくつもりです。

少なくとも今度は、連接車では無い、普通のボギー車ネタに反映出来ればなぁ…。

あ、そうそう、肝心の振子しながら走行している画像、出来れば動画(?)は改めてアップする予定です。今回はあくまでプレですよ。

LEGO #31012(ファミリーハウス)で遊んでみた…

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新製品は気持ちが新鮮なうちに楽しむべし。発売されたばかりの#31012(ファミリーハウス)のメインモデルを組んでみました。あぁ、製品の健全な楽しみ方(笑)…さよなら!積みレゴ〜!。

大きな窓から見えるリビングの天井には暖色系(オレンジ色)LEDの照明ブロックが組み込んであり、吊るされた円盤型の照明器具に照射されるように角度調整されて、まるでそれ自身が光っているかのように見える工夫がされています。



リビング側の吹き抜け(屋根)を取り外したところ。青いシャッターの部分は車庫、その階上は狭いながら寝室とバルコニーになっています。勿論、こちらのフロアも取り外し可能。

吹き抜けや大きな窓がある事により、比較的コンパクトな建物のわりに立体感が強調されたような作りになっています。青いシャッターや黄色いクルマなど、色相の違う色がアクセントになって、楽しそうな雰囲気を盛り上げています。



撮影条件を変えて、夜のような雰囲気に。

備わるインテリアは、書斎の机と椅子、暖炉、ペンダント照明(リビング)、ベッド&フロア照明(2階ベッドルーム)、バーベキューセット(2階バルコニー)…と充実していて、照明を点灯した時の人の気配を強調しています。わざとミニフィグや小物を省いて撮影していますが、それでも昔のクリエーターにあったストイック感というか、空き家のような寂しさは微塵もありませんね。



照明を点灯しなければこんな感じ。留守宅ですね。人が居ない家。

照明ブロックの使い方としてはオーソドックスですが、単なる「モノ」に命を吹き込むような効果があると思います。




これはあくまで参考として見て欲しいのですが、実験的に1階右側面の勝手口の外から白色LED照明を室内に照射して撮影してみました。光の色も方向も違いますが、これだけで雰囲気がガラリと変わってしまいます。

ガーデンライトや、部屋ごとに色の違う照明とか、暖炉とか…配線の面倒が無いので、この照明ブロックで色々試してみたい。白色バージョンが製品化されると嬉しいんですけどね〜。

グネグネ走る…591系の修正&試運転とか色々

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JAMまで一箇月を切ったので、宿題の仕上げと再チェックです。

各先頭車輌への側表示幕の追加とスノープロゥの取付、そして、後者は車体マウントにしたので、台車に干渉しないかのチェックが必要だったので、再び試運転です。

車体が左右に振れるという初めての試みなので、念の為、床下機器が線路に接触しないか…等のチェックも。

フレキシブルレールを入れてユルいS字カーブを作って走行させてみました。やはり、この車輌は、カーブ同士の切り返しが一番グネグネして楽しいです。今年のJAMは直線優先で長編性&高速仕様のレイアウトなので、振子の見せ場は少ないかも知れませんが。

スカートが案外ミニなので、スノープロゥはぜひ取り付けたいアイテムでした。…ただ、後退角の表現をどうするか?…とか、振子に伴うクリアランスの問題があったのですが、数案考えて、後は現物合わせで何とかなりました。

特に低運転台付き先頭車(Mc1)の動力台車とのクリアランスはギリギリまで詰めて、見た目とのバランスを取りました。

画像では分かりにくいのですが、顔が引き締まって良い感じになったかと。…ただ、1ポッチで押し付けているだけなので、振動で落下→自分自身が踏んで脱線…というお約束が十分予想されるので、目撃された方は「例のアレやなw」…と、適当にスルーして頂ければ(笑)と。



低運転台付き先頭車(Mc1)側は角張っているので少しオーバーハングによるせり出しが大きく見えます。ホィールベースの長い動力台車も関係あると思いますが。

側表示幕は面倒なので省略しようか…とも思っていましたが、付けると案外、ホンモノっぽくなっていい感じです。

通常のボギー車で作成したHOT7000風の試作車では、カーブでの台車の首振りを利用して車体を傾斜させる振子動作用リンクは1輌に付き前後2組取り付けていたのですが、591系では、他機器やスペースの関係、また、2種類ある車体長や台車中心ピンの位置がバラバラ…等々、色々交えてヤヤコシいので、1車体につき1カ所のみです。

2組のリンクがある場合、進行方向に対して前後それぞれに50%ずつ動作を負担させる事により、(1)カーブ進入時:傾き0%→50%(2)車体全部進入時:傾き50%→100%→50%(3)カーブ脱出時:傾き50%→0%…と、アニメの中割りが細かくなったようなスムーズな動きに加え、ゴムの弾性により、さらに滑らかになるのですが、591系にはそこまでの性能を持たせる事は出来ませんでした。

まぁ、ゴムの弾性は生きているのと、連接台車の追随性の良さ、中間車体が短い…等の利点もあり、思ったよりもカーブ進入時にカクカクした動きはありません。

連結面の間隔は、通常よりも1ポッチ詰めて2ポッチです。これはawazoさんのキハ391を参考にさせてもらったのですが、加えて車体が傾斜するので、カーブ内側の連結面上端はギリギリまで接近します。…でも接触しない。これは車体長の短さ(折れ曲がりが少ない)と連接構造(せり出しがほとんど無い)の利点が最大限に生きている所だと思います。



クモヤ791と並べてみました。両者とも車体色は赤とタンで同じ筈なのに…単体ではともかく、並べても尚、違う色に見えるから不思議です。

相対的な長さについては、もともと、クモヤ791は20m級車輌の原器として作った…という意味があるので、長さの整合性は取れていると思います。

客室屋根の高さは591系の方が約2プレート低いのですが、高運転台付き先頭車(Mc3)側から見るとボリュームの差はよく分かりませんね。一応、実車の寸法を把握した上で作っていますが、まぁ、キハ391ほど低く作られてないので、こんなものだとは思いますけど…。

それにしても2系列並ぶと、比較するものがあるのか、はたまた引き立て合うのか…世界観がグっと強調されていいものですね。

ED500-901をリメイク中…

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JAMの裏テーマが、いつの間にか「9」のつく車輌…になっているとか(笑)。

まだ、このブログを立ち上げていなかった2005年に、一度作った事のある、ED500-901を動力化のうえリメイクしてみました。思い入れのある車輌なので、いつかはもう一度…と思ったまま8年も経過してしまったので、良い機会です。

高性能にもかかわらず、量産化されなかった悲運の機関車には、やはり悲運の(?)RCトレイン規格が相応しい…と、若干皮肉も込めて、引っぱり出して来ました。RCトレイン用シャーシの都合で、前作よりも全長が2ポッチ伸びていますが、色々思い出深い車輌なので、雰囲気は踏襲する方向で。



トライ&エラーで、何パターンか顔を作ってみたのですが、基本的な作りは前作のが一番…という結論に。新しいパーツで、もっと実車に似せる事が出来るんじゃないか、と思っていたのですが…なんでしょうね。この顔、実車に全然似てないのに、角度によってものずごく雰囲気が近くなるというか。

スカートは横組に変更して少し実車に近くディティールアップ。前作では、スノープローと誘導員用ステップの表現が気に入っていたのですが、スカートがゴツくなったしわ寄せで、レール面に接触するようになってしまったので、今回は泣く泣く省略。

側面はディティールが何も無いので、さぞ簡単だろう…と思ってたら、実はバランスを取るのが凄く難しい。今回は、ズラリと並んだモニタ窓を実車と同じ数にしてみました。RCの廃物利用(笑)で簡単に…といった側面もあったのに、貴重な1×1クリアブロックをたくさん消費してしまうという事態に…。

運転室以外の屋根を前作よりも1プレート低くして、モニタ窓も少し下げ気味にアレンジする事によって、側面のノッペラ感&それに伴うウマズラ感が消えて、全長を延ばした事もプラスに働き、かなりスマートな印象になりました。

モニタ窓はあと1プレートくらい幅を広くした方がそれらしいのですが、窓割りのキリと、見た目のスッキリ感を優先しました。1×1ブロックの厚みがHゴム枠っぽく見えるのがポイントです。

あとはシングルアームパンタを乗せれば完成です…が、一つ問題が。

連結器がどうしても台車マウントに出来ないので、S字カーブ等の線路条件によっては、せり出しによって、通過が苦しくなってしまうかも。せっかくの走る仕様なので、JAM会場で他力本願の(笑)コンテナ編成を牽かせてやりたいのですが、次位に挟む控車的なナニか…とか準備しないとダメですね…。「9」のつく貨車って、何かあったかな…おっと、既に「9」に縛られてるナニか。

ED500-901(完成)

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完成しました。今度のはちゃんと走りますよ(笑)…不幸にも廃盤になってしまったRCトレインシステムを使った、何を今更仕様ですけど、中身も哀愁漂うくらいがこの機関車には丁度いいのです。そういう運命なのです。



問題の…見た目重視で使い物にならなかった連結器は、スカートごと泣く泣く台車マウントにしたので、カーブでも貨車を繋いで普通に走れます。組み方が少し変わりましたが、言われなければ気が付かない程度です。

但し、もう片方は同じ組み方に変更はしましたが、頑固に車体マウントのままです。やはりカーブでスカートが大きくズレるのはキモチ悪いので、貨車を繋ぐ時はこちらを先頭にして凛々しく走ります。



反対のモニタ窓が多い側です。パンタはヒンジにテクニックパーツを使いつつ、アームはライトセーバー等に変更して、極力細くしています。



このアングルでは、フロントガラスのキャノピーパーツと、その下のスロープの角度が奇麗に揃っているように見えますが、45度屋根スロープの頂上終端パーツによる騙し絵的な効果です。真横から見ると、本当はもっと鼻が尖っているのです。

RCトレイン用シャーシ縛りの関係で、台車に対するオーバーハングが実車よりも大くなっていますが、この角度から見ると、それ程気にならない…という、不思議な見え方になります。なんでだろ…?

モニタ窓の数が多いので、反対側よりも車体が長く見える…というのもあるのでしょうか。



シングルアームパンタグラフの碍子は、車体中央寄り2組の方が、狭い幅で配置されています。屋根上機器は、車体にディティールが少ない…という事を補う意味で密度を高め、全体として大味なモデルにならないようにバランスを取っています。



RC用動力台車は1個のみ。もう片方のトレーラー台車は、テクニックアクスルと動力用車輪を使わずに、通常のトレイン用車輪を使って、走行抵抗を少しでも少なくしています。

ホィールベースとセンターピンの位置を動力台車と同じにするには、半ポッチずらしを多用しないといけないので、案外手間が掛かります。

…まぁ、今回は、

(1)あくまでも前作を引き摺ったバージョンアップ版
(2)ウケ狙い半分のRCトレイン用シャーシを何が何でも使う

…といった、最初から気の抜けた仕様だったので、やや見苦しい所も散見しますが、仮に、今回の話は無かった事にして(笑)身も蓋も無くPFで作り直す…という事を考えた場合、

・台車と車体の間を1プレート高くする
・台車を1ポッチ前に出す
・スノープローと誘導員用ステップの追加
・床下を作り込む

といった、全体のプロポーションに大きく関わってしまう所が修正出来てしまいます。

取り敢えずJAMにはこの状態で持って行きますが、この先、またリビルドする可能性はあるかもです。…だいたい8年後くらい目安で(笑)。

ED77 901(製作中)

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JAM開催まであと2週間を切って、まぁ、持ち込み車輌とか各種予約やチケット等の準備は終わってワクワクな時期の筈ですが、手は既に違う方向を向いている感じです。

別の事をしながら、エアビルドで側面エアフルターとモニタ窓の割り付けを計算していたら、何だかピッタリいけそうだったのでやってみたのです。余韻が残っていると、取りかかりが早くて良いです…&いつでもスタンバイ出来てる作業環境は崩したくないものですね。

JAM用に追加で作ったED500 901とは、日立製の試作車…という繋がりのある、国鉄ED77 901です。屋根の中央に特徴的なキャノピーを背負っている、というのも共通しています。

ツララ切り付きの厳つい顔なので、ちょっとオーバー気味のディティールで。側面が割とシンプルなので、これくらいメリハリを付けた方がそれらしいイメージになります。

テールライトは、後でツライチにするつもりでしたが、実車には直上にルーバーがあって…何というか、目にクマが出来ているというか、シャドーが入っているような印象なので、この、ちょっと凹んで陰が出来ているのは案外悪く無いような。



反対側…完成一歩手前ですが、例によってパンタで悩み中。交直&交流ネタばかり作っていたので、碍子に使う白丸プレートが底をついてしまった不覚。

アンコ抜きしていないので、中身はギチギチに詰まっていて、手に持っても安心コンテストで金賞を取れそうなくらいです。一応、9V動力台車が装着可な仕様ですけど、ウチにはシステム自体が無いし(笑)。

スカートは両エンド共、1枚目画像のように連結器を台車マウント式にしていますので、ユーレイが居れば普通に走れます。



中間台車に五月蝿い小径車輪は使いたく無かったので、こんな感じのモノを試しに作ってみました。ゴムタイヤなので(笑)フランジはありません。

線路から微妙に浮いているので横動の必要も無く、車体に直付けです(おいおい)。走行性能はバッチグ〜です…というか、最初から走行機構自体に干渉していませんからね。



テストで作った、側面エアフルターとモニタ窓の割り付け構造。車体高さを調整しただけで、ほとんどそのまま流用です。

グリルブロックの寸法は変更出来ませんが、エアフィルタ間を1プレートにするとED75に、3プレート(1ブロック)にするとED77の量産車に…とか、矛盾無く色々展開出来そうです。

「9」のつく車輌(笑)的な引力に捕まっている感じですが、JAMには持って行かない予定です…たぶん。

国鉄ED77 901交流電機機関車(完成…?)

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パンタグラフ、取り敢えず出来ました。機関車本体よりも時間が掛かったかも。

前後を上昇させたままでも違和感が無い直流機、または交直機と違って、交流用機関車の場合は、一方を下げて運用される事がほとんどなので、畳んだ状態でもプロポーションが崩れない物…でないと、いけない制約付きなのです。

テクニック用パーツを使ったので、骨太すぎてダメかな…と思っていたのですが、スケールさえ合っていれば何とか見れるものです。何より、ポロポロ外れずにちゃんと畳める安心感は、精神的にいいものですね(笑)。



ED77 901の前身は、1965年に日立製作所で製造された試作車、ED93 1。量産化にあたって、重連運用を想定した貫通扉増設や…まぁ、実物解説はwikipedia先生や関山さんにお願いするとして、模型としては、非貫通な顔付きのED93の魅力も捨て難いかも。ここまで作れば改造も簡単ですし、あるいは、片方の顔をED93にしてしまうのも、このネタならではのウケ狙い的にはアリですね。

磐越西線では、客貨問わず重連運用も結構あったので、いずれ量産型も作りたい…と思い、その全長の差(901号機の方が短い)を出し易いように、極力全長を押えつつ、窓数や屋根上機器はなるべく省略せずに…というのがポイントでしょうか。



屋根中央にあるモニタ窓付きのキャノピーは、碍子取付用のポッチを付ける事が出来なかったのですが、高圧線側に碍子を持たせる事で、何とか解決しました。コレがあるのと無いのでは、この機関車の価値が変わってしまうくらい重要な部分ですから。

実車はキャノピーの傾斜部分にも小窓があるので、クリアポチスロでも入れようかとも思ったのですが、まぁ、このままでもいいか…。長穴の開いた1×2ポチスロとか出ないかな。

パンタ上枠の後側は、片方だけ0.5ポッチ分オフセットしていますが、これは畳んだ時に高圧線を避ける為です。



スカート&連結器は、両エンド共に台車マウントなので、問題無く次無動やらユーレイやらで他力本願運転出来ます。これからの時代、機関車の動力もアウトソーシング(笑)。



おまけ…ボツになったパンタグラフ試作品たち。手前の2つは色の違いによる見え方のボリューム差を検討する為のもの。黒い方が細く見えるかと思っていたのですが、新灰の方がスッキリして見えます。プロポーションは良いのですが、ED77にはオーバースケールです。

奥の2つは、プレート枠タイプの大きさ比較用。左のサイズがスケールに近い事が分かりました。プレートではシルエットが良く無いので、このサイズのままテクニックパーツに置き換えたのが本採用の物です。

他にも、ライトセーバーやクリップ付きブロック、ニューマチック用Tバーを使った物…等、色々やってみましたが、まぁ、細くて、&畳んでも美しい物は、今後の課題ですね。

2013 JAM 車輌別レポート…591系

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JAM(第14回 国際鉄道模型コンベンション)の様子を、数回に分けて紹介します。まずは自分の参加車輌、591系の視点で。



キハ391系(awazoさん制作)との競演。ついに実現した、振子試験車同士の複線運転です。舞台も最高!超巨大な斜張橋の上での離合…夢のような風景です。



斜張橋(片岡さん制作)のスケールの大きさに圧倒されます。実車が試験走行していた頃は、海を渡る鉄道橋自体存在していなかった筈です。レゴビルダーは現実世界を飛び越える事が出来るのですね。



レゴトレインスケールの485系(taizoonさん制作)と。それぞれ打ち合わせて作ったわけではないのに、車高や塗り分け、幕板の幅…などが、ちゃんと矛盾無くスケールに収まっているのです。

長さのディフォルメはあるにしても、国鉄型ビルダーはストイックな所がいいです。



本線は意図的に曲線を少なくして走行性を高めてあるので、591系に仕込んだ振子機構の本領が発揮出来てないような…(笑)。斜張橋や大きな中間駅に翻弄されて、振子の見せ方に気を配るのをすっかり忘れていました。

折角、本線とは別のカーブが多い私鉄線が用意してあったのに…今から思えば惜しい事をしました。S字でクネクネさせたかったなぁ…。



懸念していた脱線やトラブルを起こさずに、無事走行を終える事が出来ました。外れ易い自分のスノープロゥを踏んで脱線転覆…というのは十分考えられたので、まぁ、それも笑いのネタとして楽しむくらいの覚悟はあったのですが…ちょっと拍子抜けかも(笑)。

あと、床下や運転室部分等、壊れ易い表現が多いにも関わらず、輸送による破損は皆無といっていいくらいに無かったのも幸いでした。

それにしても、大きなお友達は別にして、小さな子がこの振子試験車の事を結構知っていたのにはびっくりしました。昔は、図鑑に載っていましたが、さすがに最近のには無いと思うのですが、いったい彼らの情報源は…?

2013 JAM 車輌別レポート…クモヤ791-1

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中央駅にて、関山さん制作の155系や湘南カラーの荷電と。国鉄カラーも、こうやって並ぶとカラフルですね。クモヤは交流用試作車なので、直流用と並ぶ事は無かった筈ですけど、模型ならではの風景という事で。



DD51(awazoさん制作)を従えて…のように見えますが、動力を組み込んでいなかったので、実は押して貰っています(笑)。



元々は自分のレゴトレイン復帰用に、フルスケール(1m=2ポッチ)の大きさを掴む為の原器として作った物で、単コロで完結する国鉄20m車…という便利ネタだったので、本線を走らせるつもりは無かったのですが、せっかくなので…という事で引っぱり出されました(笑)。

ED500-901が牽く、夢空間の入った特別編成とのすれ違い。会場は、にわかに今回の裏テーマ「9のつく車輌」祭り。



ゲスト車輌が多くてレイアウトが飽和状態だったので、運転後はさっさと片付けるつもりだったのですが、お客さんウケがいいから…という事で、特別席を用意して貰いました。地味なネタ車なのに幸せ者です。

2013 JAM 車輌別レポート…ED500 901

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ED500 901を先頭に、24系金帯電源車+寝台車+夢空間3輌〜オロネ25 901(デラックススリーパー)+オハフ25 901(ラウンジカー)+オシ25 901(ダイニングカー)。夢の「9の付く車輌」編成。機関車以外はこれまたawazoさん制作です。

実車のED500は試験走行だけで終わったので、牽引したのは死重満載のコンテナ貨車くらいだったようです。…なので、作ったのはいいとして、牽かせる車輌が悩み処だったのですが、こんなに素晴らしい編成の運用に就けるとは…!

EF510に、まさかの北斗星カラー登場があったので、ED500が量産されていたら、北斗星カラーもあったかも知れませんね。性能的にはEF510よりも優れた機関車だったのですが、出る杭は打たれるというのでしょうか…薄幸な機関車です。



更にあり得ない(笑)…急行荷物列車を牽いてますよ。量産されていたとしても、存在した時代が違いますからね〜。でも、不思議と似合っているのは贔屓目だからかな。

荷物列車の編成もすべてawazoさんからの借り物です。窓に入った郵便マークはちゃんとレゴで出来ていたのですね!ワサフ8000もマニアック。「Nゲージでも単品発売して欲しいんですけどね…」って来場者の方を唸らせるくらいツボなアイテムです。ふふふっ…レゴは何でも出来るのですよっ!…私が作ったわけではないけれど。



機関庫周辺の風景。実車は1輌しか無いディーゼル機関車が、色違いで2輌いますね(笑)これだけレアモノが並ぶと、ED500が普通に見えてきます。

図々しく独占しているターンテーブルは、電動で回転するらしいのですが、動く所を見れなかった。



来場者の方が、「Nゲージでも製品化されていないんですよ〜!」と言われていましたが、そう、やっぱり「レゴは何でも出来るんですよ〜w」…ヤル気さえあれば。

2013 JAM 車輌別レポート…ED77 901

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実車ではあり得なかった、寝台特急との組み合わせが実現出来るのも、模型の世界ならでは。赤い客車にブルートレインはとても良く似合います。

開催直前に作った無動力の機関車を持ち込んだ為に、同じフルスケール組のawazoさんにはお世話になりました。この20系客車編成も彼の作品です。9V動力台車組み込みの客車に押して貰っているにも関わらず、さも一生懸命牽引しているかのように節操無く自慢げなDE77 901なのです。



同じく、awazoさん制作の旧型客車を牽引…ではなく、押して貰っているの図。

ED77は、磐越西線でのローカル運用専用という事もあり、新旧一般客車と貨物列車の牽引が主な仕事でした。斜張橋との組み合わせは勿論無いのですが、全ての作品に制作者の強い魂が込められているからなのか、結構説得力のある絵になってしまったりします。



リアルな造形のDE10(TN-FACTORYさん制作)やHD300(suuさん制作)と。ネタとしての派手さは無いものの、実車の特徴をよく捉えた緻密な造形が影響し合って、音や匂いまで伝わってくるような機関庫の風景を作り出していました。



リアルで妙にナマナマしい機関庫。私鉄風のDD13や、DD41(関山さん制作)、奥のEF510北斗星カラー(TN-FACTORYさん制作)。時代は違っても、たくさんの機関車が集う風景というのは、心躍らされるものがあります。



最終日になってくると、周辺がかなりカオス化してきましたが(笑)awazoさんのフルスケール作品群が加わって、違った魅力を醸し出していました。右側には、かう゛ぇさん制作のDD90(DD41)が入線。背後に見えるawazoさん制作のEF57とEF15は、遠目でもすぐに同形式と分かる造形だと、来場者に好評でした。

左の試作車を含む711系電車、その向こうのEF65 1000番台もawazoさん制作。作品制作のきっかけ&参考にした作品群が沢山見られたのはかなりの収穫でした。



前後しますが…2日目のカット。中央駅から中間駅への連絡線を使って持参車輌のセッティング。既に場所が無くて、同線が本来の役割を果たさなくなっていましたが、それだけ参加車輌が多かった…という嬉しい状況だったのです。

次回はPFの無給電レールでいいので、広大な留置線と、メンテナンス線を作れればいいなぁ…。

2013 JAM 車輌別レポート…湘南色のサロ153-900番台(サロ110-900番台)

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JAM開催まであと僅かとなった8月10日。関山さんのブロクにて以下の記事が…↓

http://legotrain.seesaa.net/article/371681695.html

国鉄初のステンレス製電車であるサロ95900(後にサロ153-900に改番)制作の記事末尾に、何やらこのサロを組み込む為の編成を作りました…との気になる文章。車種はこの時点では不明。ヒントとなるキーワード「レゴ的原色ツートンカラー!」、「元来の用途以外にも東海道筋の夜行準急とかに使われてた」…ふむふむ、なるほど。

楽しそうなサプライズすね〜。これは…イタズラを仕掛けなければいけませんな(笑)。

ステンレス製サロの実車は2輛制作されていたので、同じ物をもう1輛…とも考えたのですが、関西に転属の後、113系に組み込まれた姿を私も関山さんも子供の頃に見ている…といったような話をした事があるので、AU12(分散型クーラー)を屋根に載せて湘南色に変更された姿の方が、「その」編成が更に面白い事になるだろう…と。ふふふw

まぁ、関山さんは十中八九155系修学旅行用電車をオリジナルカラーで作って来るだろう…との確信があったので、銀サロ混在編成に、さらに湘南色を加えてハデハデな珍ドコ編成にしてしまおう!というプロジェクトです。

既に車輌等の荷物を梱包してしまっていたのですが、こんなに面白い事を見逃す手はありませんよ。



思い立ったが吉日の一夜漬け。外から朝のチュンチュン音が聞こえてくる頃にはご覧の通り完成です。基本寸法は関山さんの作品を踏襲して、屋根にちょっと誇張気味のAU12を4個載っけときました。早く荷物に入れなければ間に合いませんがな〜。

関西に転属する前には、既に153系に合わせた塗分けラインで湘南色に塗られていた筈です…冷改されていたかどうかは微妙ですが。



さて当日…予想通り、サプライズアイテムは155系オリジナルカラーです。中央駅に前作の新快速ブルーの153系と並んでいました。ちゃんと銀サロも組み込まれていますよ。

実は某SNSで、予め裏告知を行っていました。関山さんは斜張橋あたりで撮影中です。暫くトイレに行ったりはしなさそうなので、事情を知っているスタッフに協力してもらいながら、155系編成の銀サロの隣に組み込む事に成功!…このかくれんぼ的なドキドキ感はたまりませんね〜(笑)。


中央駅に並んだ155系と153系。バックに写り込んでる東4ホール壁面との境界が曖昧なくらい溶け込んでいますね。素晴らしいビルドです。

件の湘南色サロもさり気なく溶け込んでいますよ(笑)。

…暫くしてから。「あれ!これ誰?…こんな事するの、ひたひたさんでしょ?」…て、バレバレやんw



せっかくなので、銀サロに使用してあるビンテージトレイン窓を使って、片面だけでも統一して走らせましょう!という事になり、急遽、現場で組替えです。



組替え完了…の図。1×2クリアブロックでも悪く無いのですが、やはりこのトレイン窓にするとオーラが出ますね。901号と902号(?)実車通りコンプです。

塗替え途中で臨時準急に駆り出された…といった趣です。



妙に説得力のある珍ドコ編成快走中!…2日目の一般公開が終了してから1時間程、内覧会があったのですが、その時間を利用してやりたい放題です(笑)。

…なので、一般来場の方には非公開のレア運転ですね。2回目は無いと思います。意地悪w

新快速ブルーの153系+クモユニ74編成と試作サロ×2組み編成の離合。時間外の会場、なかなかいい雰囲気でした。



クモユニ74と。ちゃんと塗り分けが揃っているでしょ?…関西に転属して、113系に組み込まれた後も、暫く153系に揃えた塗り分けラインのまま(113系のラインとズレている)走っていたらしいです。113系の方が、オレンジの帯が太いのです。

グリーン帯は、ライムにするか灰緑にするか…悩み所ですが、扉横のグリーンマークとの差を出したかったので、後者にしました。湘南色にグリーン帯って、子供の頃は憧れの的だったなぁ…懐かしい。

2013 JAM 新作レポート…クモル23(awazoさん制作)

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3日目後半に姿を現した、awazoさんのクモル23。今回のJAMに合わせて制作された作品です。

両エンド運転台の荷台寄りに有蓋室がある、クモニ13からの改造車、クモル23050あたりがモデルかと。車輌工場から電車区などへの部品輸送に使われた、いわゆる配給車という車輌です。

傾斜した前面2枚窓の表現が凝ってます。よく見ると、DT10(台車)の台枠とイコライザー間に付いたばねも再現されています。

もう1輌牽引車等があれば、中間車だけだろうが、先頭車1輛だろうが、間にどんな中途半端な電車を挟んでも違和感の無い、模型的には超便利車輌なのです。勿論、単体での運行もOKですし、電車庫の片隅で休む姿も絵になります。

今回は試作車「9のつく車輌」が裏テーマですが、そういう流れじゃなければ、私も「ヤ」や「ル」や「エ」や…「ヌ」?…のつく車輌に走っていたかも知れません(笑)。普通にお客さんの乗る車輌を作る気が最初から無いという…。先に紹介した私のクモヤ791-1は試験車ですが晩年は南福岡電車区で牽引車として使われていましたから、事業用車仲間なんですけど、電気方式が違うので一緒に連結して走れなかったのが残念。

2013 JAM レイアウト&建物レポート…その1

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少し趣向を変えてレイアウト&建物等を紹介しましょう。今回はちょっと中央駅あたりを街歩き…といった感じで。

まずは中央駅を正面玄関側から俯瞰。ドーム内やホームの作り込みは勿論ですが、駅本屋もみっしりと内部が作り込んであるのです…レストランのテーブルやグラスの配置まで心配りが行き届いていて、見ているといくらでも時間が過ぎていきます。



今ではプレミアムセットになってしまったカフェコーナーの隣には、モジュール規格のオリジナル建築物が並びます。屋上の洗濯物とか、遊び心満載ですね。密度感が凄い…これだけの大きなブースなのに、土地が足りない感じです。



藤棚ですね〜来場者の方にも好評でした。気持ちのいいそよ風や、花の香りを想像しているうちに、この小さな世界に連れていってくれるような作品…レゴで出来てるというのを一瞬、忘れてしまいそうです。鉄道模型の懐の深さを感じるお気に入りのカットです。



鉄道主体のイベントですが、建物はモジュールタウン以上のクオリティー。BFT以降、このクオリティーが標準になってしまいましたね。「大味」という単語は、この街の辞書には載って無いかも知れません。

2013 JAM レイアウト&建物レポート…その2

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今回のJAMのテーマでもある昭和な風景。今日は神社の夏祭り。屋台が沢山出ていて小さな街はとても賑やかです。遠くに0系新幹線が走っていくのが見えますね。

…昭和40年〜50年代の明石、加古川付近の風景を思い出します。当時はまだ古い建物や田んぼがたくさん残っていて、夏祭りの頃は、まさにこのような風景でした。



中間駅の駅前広場もとても賑やか。港を囲む街が一望出来る、とても眺めの良い丘の上の風景ですね。駅本屋にある望楼がとても良いアクセントになっています。

鉄道が主体のレイアウトですが、線路だけが目立つ事無く、良く計算された魅力的な街の風景になっているのですね。



ホームに普通列車が入って来ました。一般気動車の混結編成です。

凝った意匠が魅力的な洋風の駅も、国鉄型車輌が入線すると、途端に昭和レトロな風景に見えて来るから不思議です。DMH17系のエンジン音や車内の匂い、駅の弁当売りの声まで聞こえてきそうです。



一歩街を外れれば、緑も沢山あるのですね。樹木や植え込み等は、建物や構造物を風景に馴染ませてくれるので、街が更に生き生きとして見えます。

鉄道車輌との相対的な速度差を、より感じさせる効果もあるので、臨場感あふれる走行風景を楽しむ事が出来ますね。



空撮みたいに見えるでしょうか?…思いっきり手を伸ばしてもこれが限界です。どれだけ巨大なんだか!>斜張橋(笑)。「これ、全部レゴで出来てるんですか?」との質問に、何回答えてたのやら…作者の片岡さん。

明石海峡大橋には主塔を見学出来るツアーがありますが、この斜張橋に登る事が出来たなら、なかなか魅力的な風景を見る事が出来るでしょうね。



斜張橋のアンカレッジ付近から撮影すると、遠くに見える中央駅は、随分標高の高い所にあるように見えますね。

今回のレイアウトは、港からだんだん高くなっていくような、標高差のある地形が特徴で、カメラを片手にブラリ街歩きをすれば、とても楽しめそうです。撮影スポットが多い上に、列車は次々にやって来て…とても3日間では消化出来ない感じでしたよ。



おまけ(笑)…あとから画像を見て気が付いたのですが、跨線橋に怪しい人達が張付いている!…何処までも遊び心満載な街ですね〜。

117系…CADですが。

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作りたい物が山のように溜まって来たのです。このままのペースでは、生きている間に(笑)消化出来ないかも…なので、取り敢えずCAD導入です。

かなり前から、ドロー系ソフトで側面割り付けを起こしたり、軽く試作したりしていた国鉄117系。新車デビュー当時から、あまりにも身近すぎる車輌だったので、適当に作っただけでは絶対に満足出来ないだろう…との思いがあります。

そろそろ実車が消えかかっている状態ですから、熱を冷めさせないという意味では、優先順位は高いのかも。いつまでもパーツが出揃うのを待ってはいられません。

CADなのでパーツは湯水のごとく使い放題、やりたい放題です。せっかくなので基本6輛フル編成、ラッシュ時快速の2編成併結の12連…にすると、画像リサイズすると線のように小さくなってしまうので、取り敢えず、各形式1輛づつの4輌で。



PS16J(パンタグラフ)と避雷器、ヒューズボックス。AU75B(クーラー)もそれらしく。屋根はザラついた感じを出したかったのでポッチそのまま仕様。

戸袋窓のパーツは、最近供給がいいので問題無いとして、客用扉のトレイン窓が1輌8個の輛数分。コレだけで結構高く付くかも…。



先頭車同士の連結はキモなので、強度も考えて試しにバッファー付きを組み込んでみました。台車マウントのスカートを付けたら、案外違和感無いかも。

JAMでの経験ですが、パーツがポロポロ取れるのは、あまり気持ちの良い物では無かったので…運転会前提のモデルは、ある程度、ディティールよりも強度優先で。

ここで問題です。この中に1つだけ、まだレゴ社では生産されていないパーツがあります…とても問題です(笑)。まぁ、別の表現を考える事は出来ると思いますけど。



床下機器は、先の591系並のクオリティーで。先頭車スカートとトイレの汚物タンクのみ台車マウントです。

資料を見ながら、所々に新灰色を入れてありますが、結構良いアクセントになります。まぁ、基本的に黒だと、591系の新灰のような見栄えの良さが無いのはちょっと残念です。…かと言って、新灰にすると、東海編成になってしまいますし。117系は、関西の新快速が元祖だと思っていますから(笑)。

さて、2問目です。床下機器で、1つだけ明らかな間違いがあります。この編成は、関西の新快速仕様です…コレがヒント。



色々考え中のデータより…窓割りと長さの検討を行っているところです。

一番奥が窓割り優先で全長51ポッチ。客室窓の中柱が車輌中央にあるので、どうしても奇数になってしまいます。緩曲線のみのレイアウトなら、この仕様でフル編成も夢じゃない…かも。

奥から2番目は、客室窓のユニットを1つ抜いて、端部をそれぞれ1ポッチ詰めた物で、全長44ポッチ。AU75B(クーラー)を1ポッチ短くしています。前後の新鮮外気導入装置はそのままです。

奥から3番目が、2ポッチ1mの考え方で、全長40ポッチ(実物換算20m)に納めたもの。先の44ポッチに比べて、客室端部のユニット窓を半分づつ削ったのですが、117系らしさは案外スポイルしていない感じです。これが、今回の記事で採用した長さです。

一番手前が、さらに戸袋窓を全部省略した、全長32ポッチのショートスケール。AU75Bは更に短くしたので、ファンの表現を省略、新鮮外気導入装置も1ポッチ短くして全長とのバランスを調整しています。編成を組んでみるとそれなりに見える…のででしょうけど、中間車単独ではちょっとね…な、感じです。あと、先頭車になると、乗務員扉の直後に客用ドアが来てしまうので、やっぱり117系に関してはこの長さは無いです。

クモハ103…CADですが。

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窓などの役物をなるべく使わずに何処まで出来るか…が、今回のテーマです。黄色は手持ちの数が多いわりに、いざ鉄道車輌を作ろうと思えば窓が無いんですよね…まぁ、それ以前に、黄色い車輌ネタも少ないですが。103系って、ベーシックな車輌なのに誰も作ろうとしない。まぁ、そりゃそうですね。他の色バリエーションも、何故に?と言う位、窓パーツに恵まれていないのです。

JAMの裏テーマ「9のつく車輌」で、90系電車(後の101系)でも作ろうかな…と、エアビルドで、前面窓と側面の窓割りだけ考えていたものです。ただ、101系はテールライトの位置が低くて作りにくいので、103系低運車にしました。JAMは終わったので、9縛り(笑)も無くなった事ですし。

一度はやってみたかった前面3枚窓の表現は、画像では傾斜を付けていませんが、クリップ固定なので、少し改造すれば傾斜も可能だと思います。

ヘッド&テールライトは点灯準備工事済みで、車側燈も光源さえ入れれば光ります。JAMであれだけ光る車輌を見れば、もうそろそろ標準仕様でもいいような気分になってきます。

40ポッチ長に納めようと思えば、どうしても3ドアになってしまいます。このまま顔を東海顔に変えれば、黄色1色に塗られた山陽本線の115系にもなりますね(笑)。まるでプラレール的なアレンジです…まぁ、プラレールのディフォルメって良く出来てるなぁ…と思うのですが。

クリアブロックだけの窓表現だと、どうしても単調になるので、ルーバーや、ステップ、手摺を、ちょっとオーバーな表現で付けておきました。1×1クリアブロックが惜しければ、JR西日本の更新車のように、戸袋を埋めてしまえばもっと簡単になります。



折角なので、基本4色のバリエーション。伸びゆく日本!的な(笑)昔の子供向け図鑑には必ずこういった写真が載っていました。

地域柄、うぐいす色は関西本線仕様です。オレンジは環状線の戸袋窓無し仕様。単調でちょっと食指が動かないなぁ…と思っていたのですが、こうやって微妙なバリエーションで遊んでいると、ちょっと作りたくなってくる不思議。

黄色以外はちょっと努力が必要ですが、やろうと思えば出来なくは無い…?

こういった地味な通勤車輌が入線し始めると、レイアウトに日常的なリアリティーが出て来るし、レゴトレイン界も成熟期に突入、といった趣になりますね。…あ、こんなに古い車輌を日常とか、オッサンだけですかw

クモル145+クル144…CADですが。

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前回の103系で国電顔が出来たので、使わない手はありません。103系を適当にアレンジすれはクモル145系も簡単に出来るかな…床下はそのまま流用して。などと、簡単に考えていたのですが、案外、ほとんど作り直しでした。床下も103系と全然違うし、思ったよりも窓割りが難しかったし。

8年前にクモル145だけ作った事があったので画像を引っぱり出して見ましたが、当時と今ではパーツ事情が違うので、全然参考になりませんでしたよ(笑)。



荷台のアオリ戸は、実質1ポッチの厚みがあるのですが、内外の色分けで結構薄く見えるものですね。荷台の内側は、どうしても実車のように灰色にしたかったのです。

何せ、このカタチなので、台枠だけで強度を持たせないといけないのは実車も同じです。床面がかなり高いのですね。実物資料を見ながら、なんで扉下端がこんなに高い位置なのか?…と思ってたら、台枠のせいなんですね。まぁ、手持ちのトレイン用扉を使っている関係で、模型ではそうは見えませんが。

直流車ですが、地味に引き込み線を追加してみました。コテコテ碍子の交流車的な派手さはありませんが、屋根上がぐっと緻密になります。



クモル145の床下に付いている電動発電機(MG)と、その送風の恩恵を受ける主抵抗器は、編成が短い事もあり、MG自体が小容量タイブなので、103系とは随分形が違います。

実は一度、40ポッチ長(2ポッチ1mで換算20m)で完成させていたのですが、資料をよく見ると…なんと、実車は1輛17mなんですね(笑)。…どうりで、スケールオーバー気味の床下機器が余裕で配置出来てた訳だ。おかしいと思った。

で、17mだと6ポッチ削って34ポッチなので、作り直したのですが、窓割りの関係で、どうもバランスが悪いのです。トレインドアが実車に比べて大き過ぎる…というのもかなり影響していますが。

…結局、作り直し3回目は、全長38ポッチという、数値上は何とも中途半端な長さで落ち着きました。ルール上はスケールオーバーですが、ルールに拘り過ぎて、実車のイメージとかけ離れるのでは意味がありません。



せっかく、普通にお客さんを乗せて走る営業用車輌の流れになっていたのに、またこういったヘンな車輌に引き戻される不思議(笑)…なんでかな。117系や113系が屯する、上下線に囲い込まれていた頃の雨の網干電車区を思い出します。本線を駆け抜けて行くのは、岡オカの115系やEF58牽引の急行荷物列車、60の集配貨物、午後3時頃には66のレサ編成がやって来ます…。

こうなって来ると、クモヤ145が欲しくなってきますね。90の051も…(笑)

姫路市営モノレール…CADですが。

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手柄山での公開を見に行った時から、ずっと暖めていました。

「…CADですが。」シリーズ(笑)も、国鉄車輌ばかりではそろそろ退屈してくる頃でしょうから、この辺でちょっとアクセントを入れてもいいかな…と思い、モノレールネタを引っぱり出してみました。

現JR姫路駅前から、手柄山中央公園までの2kmも無いくらいの短い区間を走っていましたが、1966年の開業から、実質8年間しか運行されなかった短命な交通機関でした。あぁ、勿体ない。

東京や大阪にある普通の跨座式モノレールに似ていますが、コンクリート製の軌道上をタイヤで走行するのではなく、1本の鉄のレールの上を、鉄の車輪で走行するという、ロッキード式と呼ばれるものです。ロッキードは、あの、航空機のロッキードです。車輌はアルミ合金のモノコックで、改めて展示車輌に乗ると、確かに飛行機的な「軽さ」や「薄さ」を感じます。40年以上前の車輌だとは思えないくらいに洗練されています。



模型化は、6幅&2ポッチ=1mスケールで、実車が15mなので、レゴでは30ポッチです。軌道の幅は2ポッチなので、日高さんの規格に近いですが、実車を尊重して12Vのレールを1本敷いてあります。まだ走行システムの組込みを考慮していないので、実際に走らせる場合は、日高さんのシステムに依存かな…と。このままの全長で走れるのでしょうか。

側面に対するドアの凹みは、このスマートな車体イメージをスポイルしてしまいそうなので、表現しませんでした。ドアに見える所がドアでいいのです(笑)。

実車には、運良く幼少の頃に乗った事があります。単線なので、左右に何も遮るものが無くて、大きな窓から見える景色は、まるで空を飛んでいるかのような気持ち良さがありました。唯一の中間駅である大将軍駅は、乗降客が少なくて既に通過扱いになっていましたが、ビルの中に作られた駅を通過するのは、未来的でワクワクしましたよ。

手柄山中央公園や、モノレールの駅に隣接した水族館にはよく出掛けた記憶があり、レンガ積みのトンネル内にある駅から3輌編成のモノレールが出発、到着…を繰り返す様子ばかり眺めていました。この水族館の上からは、ほぼ軌道の全線が見渡せ、遠くに見える新幹線の高架をくぐる辺りの、うねるような軌道が不思議な風景として記憶に残っています。



運用されていた車輌は、片運転台式の100形と、両運転台式の200形が、それぞれ2輛づつあったようです。4輛で運行されていたのは見た事が無いので、1輛は予備だったのでしょうか。開業から数年で減車され、2輛で走っていたらしいですが、私は3輛編成で走っていた記憶しかありません。

さすがに、どの形式で編成が組まれていたか…までの記憶は無いので、資料画像から再現してみました。最後尾が片運転台の100形です。



幼少の頃の記憶は置いといて、その後、廃止されてからの軌道は、姫路の風景としてしっかりと定着してしまっています。忘れかけた頃に、老朽化した電気ケーブルが落下したりしてまた話題になったりするのです。まぁ、姫路のモノレールとは、そんな感じでつき合って来た感じですね。

軌道を何故、タン色で作ったか?…といえば、もう、廃止されて結構くたびれたイメージが脳裏に焼き付いているからなのです。多分、姫路の人は、この色に納得だと思いますよ。

雨で鉄のレールから流れる錆色が混じっているのでしょうね。ロッキード式ならではのエージングかも知れません。
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